カボスの話 その4
竹田市カボス生産出荷組合の40年 カボスの話より
【食酢に用いられる様々な柑橘類(カボス以外)】
名 称 | 特徴など |
スダチ | ・ユズの近縁種で、来歴は明らかでないが徳島県には300年以上の古木がある。
・庭先果樹として栽培されていたが、昭和35年頃から営利栽培が盛んになった。 ・利用方法はほぼカボスとほぼ同様で、やはり品種も育成されている。 |
ユ ズ | ・中国原産で、日本では奈良・平安時代には栽培されていた。
・高知県、徳島県、愛媛県、宮崎県、大分県で栽培が多い。 ・栽培が古いこともあり全国的に利用され用途も多岐にわたる。 ・高知県馬路村はユズ栽培が有名で、今から800年前に源平合戦で敗れた平家落人が馬路村に京都の食文化を持込み栽培が始まった。 |
ダイダイ | ・インド原産で、日本へは最も古い時代に伝わったらしい。
・正月の縁起物のイメージがあるが、食酢としてぽん酢によく利用されてきた。 |
シークワシャー | ・日本在来種で、奄美大島、沖縄県、そして、台湾に分布する。
・ほぼ沖縄県でのみ栽培され、特産品として県外出荷PRも盛んになっている。 ・古来沖縄では食用の他に芭蕉布の染み抜きに用いられ、現在は生食、食酢、ジュースとして消費される。上記3種とは異なる独特の香りがある。 |
ジャバラ | ・和歌山県東牟婁郡北山村原産で、同地のみで産し、地元の柑橘類の自然交雑で生まれ、北山村では昔から正月料理にも出されていた。
・ジャバラらの名前は「邪」を「祓う」ことから名づけられたといわれ、 ・近年、成分が花粉症に効果があるとされ人気が高まったことから爆発的に売れ、北山村ではジャバラで村おこしに取り組んでいる。 |
シャンス | ・来歴は不明であるが、豊肥地区特産の柑橘類として古い時代に、生食及び食酢として利用されてきた。
・現在、竹田市と豊後大野市緒方町に残っているが、いずれも古木である。 |