カボスの話 その3 カボス・スダチ・ユズ・シークワシャー(食酢としての柑橘類)

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カボスの話 その3

竹田市カボス生産出荷組合の40年 カボスの話より

カボス・スダチ・ユズ・シークワシャー(食酢としての柑橘類)

 日本原産の柑橘類は、タチバナ(橘)と沖縄県のシークワシャーのみです。タチバナは「魏志倭人伝」に記載され、万葉集にも多くの歌が詠まれ、古い時代は観賞用や薬用として利用されました。

 「古事記」や「日本書紀」にはダイダイ、「万葉集」にはカラタチ、「続日本書紀」にはユズがありますが、これらは中国から伝わりました。

 江戸時代までは「酢」が庶民には手の届かない贅沢品だったので、多くの柑橘類が食酢として用いられていました。ビタミンCを大量に含み貯蔵できる柑橘類は非常に重要な食品で、古の人々は自然と柑橘類を利用していたようです。

 ユズは中国長江上流域を原産で平安時代に日本へ伝わり、シークワシャーは奄美大島から沖縄、台湾にかけて分布する柑橘で、古い時代に分かれた系統と考えられます。

 いずれも強い酸味と芳香が好まれ料理や加工品に使われており、各地域で有用な柑橘類を知恵の中から工夫して用い、各地の食文化にも影響を与えています。

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